2005年07月22日

エドガー・アラン・ポー「モルグ街の殺人事件」

エドガー・アラン・ポー作の「モルグ街の殺人事件」、この小説からミステリーは始まったと言われているらしい。

モルグ街の殺人事件

奇怪な事件が起きる。謎だらけだ。その謎を登場人物が推理し、謎を解明する。謎の提示とその解明、これがミステリーの原形なのだ。
犯行したものがオランウータンだけに、動機はない。だから、被害者などの人生的なドラマもない。
こういう答えは、おうおうにして空しい。
読者に犯行に関するデータをすべて見せていないので、アンフェアであり、確立された推理小説の形態とは一線を画するものと言われているのだそうだ。
この小説が極めて理知的に語られており、主題が人間ドラマにあるのではなく、知的ゲームにあることには注目すべきだ。
推理小説はパズルとかゲームの側面を持つことは当然である。
しかし、それが小説のテーマとなる場合は、人間の本能とか業とかいうものは、ゲームを盛り上げるための道具にすぎなくなる。
犯人探しや、トリックだけでは、もう読者は満足しない。
現代においては、文学の香気、人間ドラマ、時代へのメッセージなどがなければ、魅力的なミステリーは成立しない気がする。



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posted by オグ at 03:38| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 広義のミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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