2005年08月16日

「燃えてみないか今を!」(松本育夫)

このブログのタイトルは「明日のための読書日記」です。
この気恥ずかしいタイトルにふさわしい本を今日は推薦したいと思います。

これから書く文は広告のコピーじゃないです。
心の底からの本音で語ります。

日本は資本主義、それもかなり病んだ社会だから、
もう、何でもかんでも話題をつくって、
売らんかなで、じゃんじゃん本を出版しているんですよね。

そして、良書を扱う会社は次第に倒産したり、方向を変えてゆく…。

本題に戻ります。

著者は松本育夫さんです。
ご存知ですか?
知らない方も知っている方も、この本を読んでほしいと思います。

ひょっとして、根性とか、情熱を大事にしないという説教ですか?
などと斜に構える人もいるかもしれないですね。

もう世の中、最悪のところまできてるんですよ。
集団自殺や猟奇殺人が頻発してるけど、
それは、資本主義の権化である大手企業と、それと手を組んだ政治家たちに、
おしつぶされてゆきそうな人々の悲鳴に似た行為だと私は思っています。
だから、私も明日は危ないと感じる時もしばしばで…。

また話がそれそうですが、
松本育夫さんは、そういう負けそうな人々を心底から励ましてくれます。
私もサッカー狂ということから離れて、人生の書として泣きました。
こういう本は絶対にベストセラーにはなりません。

どうせこう書いても、この本を買う人とかコメントを発する人も、
一人もいないでしょう、たぶん。
これから、アマゾンで探してみますが、
ひょっとすると絶版になっているかもしれません。
その時は、中古でもいいから買ったほうが…、
結局は奨めているし、期待してるんですよね。
こういう本で感動したという人の声を聞きたいんですよね。
だから、駄目だと思いながら、こうして書いているんですよ。

内容は、彼がガス爆発に巻き込まれ大火傷を負ったところから始まり、
釜本や杉山といった往年の名選手といっしょに五輪に出たことなどのサッカー人生が
熱く語られます。

それだけなら大したことないじゃないの?
とんでもない、この本には、
おそらくは今の日本人が忘れてしまってる一番大切なことが語られていると、
私は断言したい。

長くなりましたが、
ぜひ一人でも多くの方が、この本を読まれることを心から望みます。

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posted by オグ at 18:11| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 明日のために | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月15日

「亡国のイージス、東京タワー、時生(トキオ)」がBEST3

サイトが死んでしまっているので、活性化の意味で、日替わりメニューとして、
「小説・エッセイ日刊ランキング」を始めます。

以下、文字化けがあります。今日はseesaaさんの機嫌が悪いみたいです。

1位)『亡国のイージス(下)』
福井晴敏|講談社|695円 (税込:730円)

「現在、本艦の全ミサイ促の照準は東京首都圏内に設定造造ている。造の弾頭は・常に非ず」ついに始造った戦後日本最大の悪夢。戦争を・…


2位)『東京タワー』
リリー・フランキー|扶桑社|1,500円 (税込:1,575円)

母親とは?家族とは?・遍的なテーマを熱くリア促に語る著者遜の長編小説。

3位)『時生』
東野圭吾|講談社|752円 (税込:790円)

4位)『亡国のイージス(上)』
福井晴敏|講談社|695円 (税込:730円)

在日米軍基地で発生した未曾有の惨事。最多のシステム護衛艦“い造かぜ”は、多相を造ぐる国家間の策謀に造き造造造暴走を始造る。交造…

5位) 『恋バナ(赤)』
Yoshi|ス促ーツ遜版|1,143円 (税込:1,200円)


6位)『恋バナ(青)』
Yoshi|ス促ーツ遜版|1,143円 (税込:1,200円)


7位)『ヤーンの朝』
栗本薫|早川書房|540円 (税込:567円)


8位)『鬼女の花摘み』
平岩弓枝|・藝春秋|514円 (税込:540円)

9位)『Harry Potter and the HalfーBlood Prince』
J.K. Rowling|Bloomsbury|2,444円 (税込:2,566円)


10位)『目には見えない何か』
パトリシア・ハイスミス/宮脇孝雄|河遜書房多社|2,400円 (税込:2,520円)

追いつ造ら造た多間はどんな孫動をとるのか?ミステリの鬼才ハイスミスの心理描村の達成を示す傑作短篇集。

みなさん、いかがでしょうか。
これは楽天が発表している売れ筋ランキングなんですが、僕はこういう世界からずっと離れていたんです。
ベストセラーというものに縁がなく、そのために時代から大きく取り残されてしまったんです(微苦笑)。
もちろん、僕は全部読むなんてことはできません。あらすじとか書評とかに目を通して、
こういう本がはやっているのかということがわかるだけでも、いいんじゃないかなあと、いまは思っています。
僕は長い間、時代から目をそらしすぎていたのかなあ(苦笑)。

はてさて、どうなるわかりませんが、とにかく一歩を踏み出してみます。
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2005年08月14日

藤原伊織「テロリストのパラソル」

1995年作。ハーボイルド・サスペンス。格好いい人間を描くこと、しかも現代を舞台にして描き切ることの困難さを思い知った。
作者の力量が並々ならぬものであることは間違いない。

(優れた点)
●文体を自分のものにしている。
●構成が緻密である。
●会話にヒネリがあって、成熟感を覚えさせる。
●登場人物のバックストーリーを含めての造形に厚みがあって、存在感を感じさせる。
●全体のトーンに統一感があって心地よい。
●20章で構成されていることに注目。全体が約600枚だから、一章の・さがほどよいのである。
●視点が安定している。
●「私」の語りが、形村として決まっている。視点と人称の設定は成功。
●全体としての情報量もほどよい。爆弾、テロ、全共闘時代、警察の捜査方法など、専門知識によって、細部の書き込みで、リアリティーを高めている。
●書き出しの爆弾事件の出し方は巧い。強烈な謎の提示。
●エンディング。意外な犯人。桑野というかつての親友の変貌ぶり。
●新宿中央公園という場所の設定はいい。東京の心臓部のオアシスである。
(気になった点)
〇人間関係が入り組んでいる。その複雑さが魅力につながっていない。読者の推理力を刺激し、ゾクゾクさせるだけの力はない。
〇もっと内容をシンプルにし、会話よりもアクションシーンを増やした方がいいのではないか。
〇最後は親友・桑野の告白(種明かし・説明)と自殺で終わるのだが、おおっ!とい驚きはない。この結末は誰にも推理できないし、種明かしされたところで感動はない。親友が親友でなくなっていた、堕落していたでは、人は感動させられない。
〇ハードボイルドというジャンルの目的の一つに格好いい男を描くことがあると思う。ここに出てくる男たちは格好いいだろうか。背骨を持った男だろうか。
最近「カムイ伝」を読んでいるが、登場人物、非人も下人も侍も、みな格好よく描かれている。本当のカッコヨサというものは深い。今の私には「カムイ伝」こそ真のハードボイルドのように思われてならない。
〇テーマは男の美学だろうか。東大の全共闘くずれのバーテンダー、それも71年事件を引きずっている男。・に魅力を感じるかどうかだ。昔の・人、その娘、かつての親友、昔の三角関係など人物配置も計算されて破綻はないが、必然性は弱い。人間の本当の生活感みたいなものは、この作品からは感じられないというか、希薄である。人物を減らし、ストーリーはもっと単純にした方が、強くなるだろう。
〇主人公の捜査の仕方だが、もっと権謀術策にたけたキレが欲しい。危機の逃れ方、相手の裏を書くとか、アクションにも工夫が欲しい。対立関係を強くして、戦いながら捜査させた方が迫力が出るだろう。
〇キザだとか、薄っぺらだと思われた時、そのハードボイルドは終わる。作者の人生観が問われるのである。
〇最後の種明かし、説明を犯人にさせては興ざめだ。読者にとっては身も蓋もない。
〇主人公を窮地に陥れ、間一髪で逃れてゆくという方がいい。
〇時間の処理がダラダラしている。タイムリミットを決めた方がいいかもしれない。
〇端的に言うと、ストーリーが今ひとつ面白くないのである。ハリウッド映画を小粒にした小説と言われても仕方がないだろう。巧さ、計算高さ、如才なさ、ミスの少なさはさすがだが、それを超えて迫ってくるものがない。要求がきつすぎるだろうか。

●藤原伊織の作品を探す。


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posted by オグ at 05:06| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(3) | 広義のミステリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月13日

ウィリアム・アイリッシュ「裏窓」

1942年作。本格推理ではない、サスペンスだ。魅力を以下、列挙してみたい。
@舞台設定の巧さ。裏窓から見ている動けない男の推理という設定が面白い。
A対象とのほどよい距離が心地よい。
B語り口のゆとり。まんま語らない。ユーモア、アイロニーを混ぜる。
C人間を見る眼の独自性。風刺的に見る。突き放して見る。哀愁がある。
Dキーワードは「遅延反応」。
E小道具は「望遠鏡」。
F会話の巧みさ。
G音の効果は「コオロギ」。
H大きな竪型トランクは読者へのエサ蒔き。
I主人公が動けない訳を最後に明かす。
Jストーリー展開が巧み。読者をハラハラさせるテクニックは抜群。
Kサムと友人の刑事の使い方がいい。無駄がなく、物語としての完成度を高めている。つまり、脇役の使い方が巧いのである。

●ウィリアム・アイリッシュの情報を探す。


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